
神奈川県足柄上郡の山の中に、年に1度だけ窯炊きが行われる登り窯があります。 「龍の背窯」と呼ばれる登り窯は、作家の山本安朗氏が「南蛮焼」を制作するため、山の地形を活かし、自らの手で樹木の伐採から窯の組立まで立ち上げました。
山奥の登り窯で焼く「南蛮焼」
神奈川県足柄上郡の山の中に、年に1度だけ窯炊きが行われる登り窯があります。 「龍の背窯」と呼ばれる登り窯は、作家の山本安朗氏が「南蛮焼」を制作するため、山の地形を活かし、自らの手で樹木の伐採から窯の組立まで立ち上げました。

窯の内部は広く約1トンの作品を焼き上げることが可能ですが、薪を使用して内部の温度を1,080度前後に保つ必要があり、その作業は数日にわたり行われます。 1回の窯炊きに約5トンの薪が必要となるため、炊き上げは年に1度のみ行われています。

自然の燃料で炊きあげられた南蛮焼は、火のあたり方、温度などで、様々な色味やゆらぎのある模様が付き、重厚感のある作品となります。 山本氏の作品は、華道や和食料理店等で使用され、花や食材を引き立てています。

そんな山本氏に、日本の伝統文化を撮影し、海外へ発信している動画クリエイター平澤義大氏がインタビューを行いました。 神秘的な窯炊きの様子、山本氏の南蛮焼にかける想い、そして夢とは。
※残念ながら窯は観光用に開放されていませんが、足柄上郡開成町の「あしがり郷瀬戸屋敷」で作品の鑑賞、購入をすることができます。
